老犬ホームとは
北海道盲導犬協会の老犬ホームは、盲導犬を引退した犬たちに「ゆっくり楽しんで過ごしてほしい」というユーザーのねぎらいの想いから、昭和53年に世界の盲導犬育成施設の中でも初めての試みとして作られました。
バリアフリー仕様の老犬ホームは、足腰が弱くなった犬や寝たきりなった犬、病気で急な対応が必要な犬たちにも快適に過ごしてもらえるよう配慮しています。
老犬たちは、この老犬ホームで仲間と遊んだり自由に歩いたり、また、陽のあたる場所でのんびり昼寝をしたりしながら1日を過ごします。
老犬のお世話は、私たち協会職員と多くのボランティアさんにより24時間体制で行っており、1頭1頭の性格や体調などに合わせ、その犬にとってより良い生活環境を作るように気配りをしています。また、長年共に過ごしたユーザーと別れたことによりさびしい思いをさせないように、そして人とのふれあいを絶やさないように努めています。
視覚障がい者の目となり心の支えとなった老犬たちの幸せを考えることは、心からの「ありがとう」の想いを込めた、私たちができる最後の贈り物です。