盲導犬と出会ったとき
盲導犬がユーザーと共にさっそうと街を歩く・・・こんな光景を見たことがありますか?
まだまだ盲導犬は珍しい存在。もしかしたら多くの人が、実際に仕事をしている盲導犬を見たことがないかもしれません。皆さんが街で盲導犬と出会ったときには、次のことにご協力をお願いします。
ハーネスをつけた盲導犬は仕事中
ハーネス(白い胴輪)はユーザーと盲導犬をつなぐ大切な道具です。ハーネスをつけている時は『お仕事中』というサインでもあります。お仕事中の盲導犬はユーザーの指示に的確に応えるため、周囲の状況に気を配って集中しています。そんな時に盲導犬に触ったり、声をかけたり、手招きをしたり、注意を引くことをしてしまうと、本来のお仕事ができなくなってしまう場合があります。お仕事中の盲導犬を見かけたら、触ったり声をかけたりせずに、そっと見守ってください。
食べものを与えないでください。
盲導犬は健康維持のため、食事の時間と量を決めて与えていますので、食べ物を与えたり、見せびらかせたりしないようにお願います。 お仕事中に食べものを与えてしまうと、気が散って集中できなくなります。
盲導犬ではなく、ユーザーに声をかけてください
周囲の状況がわからず道に迷っているユーザーやお手伝いを必要としているユーザーを見かけた時は、「なにかお手伝いをしましょうか?」「どちらまで行くのですか?」などの一声や「いま信号は赤ですよ」「このバスは○○行きですよ」などを教えていただけると大変助かります。皆さんのあたたかいご協力をお願いいたします。
皆さんと同じ場所に盲導犬を入れてください
盲導犬は、ユーザーの安全のため、そして社会の一員として皆さんに迷惑をかけないよう、適切に訓練・しつけがされています。決してかみついたり、吠えたりしません。排泄(トイレ)のしつけもしっかりされています。また、抜け毛で周りを汚さないよう、洋服を着せて出かけることもあります。平成14年10月に身体障害者補助犬法が施行され、多くの方々が利用する交通機関や宿泊施設、飲食店などを盲導犬とともに利用することが正式に認められようになりました。ぜひ盲導犬の同伴拒否のない、あたたかい社会作りにご協力をお願いいたします。