盲導犬の申込から貸与まで

盲導犬の貸与を受けることができるのは、18歳以上の身体障害者手帳を持っている健康な方です。当協会へ直接お申込みをいただく方法の他、お住まいの地域の役所や福祉事務所へお申込みいただく方法があります。

盲導犬貸与に申込後、指導員がご自宅に訪問し面談を行います。その方の性格や特徴、視力の状態を含めた健康状態、盲導犬と生活するための自宅内の環境や自宅周辺の歩行環境、また希望者の歩行スピードやバランス、自宅周辺の地理的状況をどこまで理解できているか等、指導員が確認していきます。これらは希望者に合う盲導犬を貸与するための大事な情報となります。

面接で得た情報や希望をもとに、どのような性格の犬が希望者の候補犬としてふさわしいか指導員によるマッチング会議が行われます。人間にも1人1人に個性があるように、犬の個性も千差万別です。約10年間、盲導犬と共に順調な生活を送っていただくためにとても重要な会議になります。この会議で貸与が決定すると、いよいよ共同訓練が始まります。

盲導犬との歩行訓練はもちろん、給餌や手入れ、排泄といった犬の世話全般の技術も習得します。また、盲導犬に関わる知識（犬の健康や関係法規、使用者としてのマナー）も講義で学びます。共同訓練は基本的に、当協会に宿泊して4週間（2頭目以降の代替希望者は2週間）行います。入所が困難な方は、一部の期間を在宅訓練で行うことができます。